世の中的個人的盛大ゴタゴタ。7

北方領土の基礎?をおさらい、これがわからないと今回の騒動も正しく理解できない。

4島返還論。
4島返還論は「高めの球」に見せかけて、実は「暴投」である、本来はロシアとの交渉を「進めない」ためのオプションだ、発案者はダレスだとされている、なぜそのようなオプションが必要なのか、それは今日の中国の暴走を見れば理解できる、価値観の違いを無視して後先考えずむやみやたらと関係を深めてしまい後で対立した時に大きな障害が出ている、4島返還論は関係を深めたく無い場合は有用なオプションであるがサンフランシスコ講和条約に矛盾すると思われ、連合国との約定に反する、ロシアも受け入れることは基本的に無い、例外だったエリツィンの時でさえ実現しなかった、あるとすればロシアが再び経済的に困窮した時の2島返還+2島購入とかだと思うが、今のロシアは天然資源を持って居るから領土を切り売りするとこまで困窮するとも思えない、忘れてはいけなのは前回のエリツィンの時領土問題の解決の期待も高まったけど解決せず、逆にサハリン2で裏切られた事、やったのはプーチン本人だった、もしロシアが将来困窮してもさらに注意点がある、エリツィンの時も首脳間では合意に近づいた、待ったをかけたのはロシア外務省?だっただろうか、そこが少しクサイ、「ソイツ」は純粋にロシアの官僚だったのか、それとも「上」がよこしたお目付け役か、単純な2国間の話じゃ無かったケースも考えられる、「第3者」の承認も必要かも知れない、実際はアメリカが容認すればイケそうな気もするけど、ロシアが領土を切り売りするまで困窮するとは今のとこ考えにくいし、もしそうなってもこちらの望みを叶えてくれるとは思わないほうが良い気がする、彼らの過去の行動を忘れないことも大事だろう、彼らは多分これからも変わらない。

2島返還論。
本気で平和条約締結と返還を目指すならこっちだ、千島列島は条約で放棄した、それはソ連では無く連合国との約束、それは守らないといけないものだ、だがしかし、2島が千島列島に含まれないなら話は変わってくる、過去においてソ連側も2島返還を提示している、不可侵条約破棄等のソ連の横暴についてはエリツィンが謝罪したのでいつまでも謝罪を要求すべきではないが、千島列島の解釈面でロシア側の譲歩が必要ならば、そこでは彼らの非を鳴らし、譲歩を強く要求すべきだろう、2島は小さいかも知れないが領海がついてくる、だから見た目ほど小さくない。犠牲者は戻らない、だが返還が実現するならば小さな島々のひとつひとつはそれぞれが犠牲になった人たちの血の一滴であり軽んじてはならないだろう。

進めるのか、進めないのか、それが問題。
日本にとって重要なのは米、英、欧との関係、ロシアがクリミアシリア等で彼らと激しく対立するなら関係を悪化させる必要はないが積極的に改善する事も害があるのではないか、それだけでなく、プーチン北方領土は日本の援助を引き出すための餌だと言ってたという話もあったはず、食い逃げされるだけならやるだけ無駄、その場合4島返還論による交渉阻止も有効なオプション。大事なのはゴーなのかストップなのか、その見極めと、方針を定めた時は足並みをそろえて政府を後押しすることでは無いだろうか、中朝韓や国内反日などからの妨害もあるかもしれない。