足りないなら足せばいい、だがしかし、うーん難しい。

アジア杯を見て、アジアのカオスを再確認した。

アジアだけを見れば意外と今後の動きも鈍い可能性が無いでもない。そこに歩幅を合わせても意味が無いと思うが。


同時に田嶋と森保では手薄だということが良くわかった。

足りない、なら足せばいい。そこで田嶋が頼りやすい人物を考えた。

それはベンゲルだろう、引き受けてくれればの話、ベンゲルは権威であり、田嶋は頼りやすい、ベンゲルの持つ「権威」が田嶋の判断の正当性を強めてくれる、アジアのハードルの低さは十分な決断の根拠を与えてくれない、そこで監督を横スライド的人事で変えることは難しいだろう、だがランクアップの人事なら妥当性が強まり、森保のキャリアに与えるダメージも少なくて済む。

私的にもベンゲルは思い出の名前であり、日本で弱小だったグランパスを立て直した事を知っている。ベンゲルグランパスと共に敗北し、そしてそれを乗り越えて真の意味で勝利した。ベンゲルと共に代表が新たな挑戦をするとしたら、心が動かないと言えばウソになる。

懸念はやはり近年のベンゲル采配の評判が良くなかった事。

気になって近年のアーセナルのフォメ図をいくつか見てみた、調べが超浅いのであれだけど、監督には結構癖があるようだし、まずベンゲルは新世代型の監督ではないだろう、組み方は最近の現代風4-4-2に似てるけど、成績を見ればどこかに問題があるのかな。まずレフティの逆足起用をあまり好んでいないように思える、右ウイングに利足起用を好んでいるようだ。

協会とマスコミはいつもの常套手段を使っている。森保を名将にまつり上げ、空気を読んだ偽外人オシムは素早く忖度し選手のせいにしてる、まただ、アイツはハリホジ解任時に本田を不当に侮辱したクソジジーだ、発言を編集して切りとられてる可能性も無いとは言えないが。

「コパ」とか「3バック」という新しい話題でごまかすのも、サッカー業界のいつもの手だ。

そして彼らは「ベンゲル」という名前にすがる可能性がある。すがりやすいから。

それで好転すれば問題ないんだけど・・

正真正銘のビックネームだから余計に困った事になるかも知れない。ベンゲルはあの時より偉くなったし、年もとった。サッカー界は進んでいる、ベンゲルさえ置き去りにして進んでいる。

残念だけど、もう昔には戻れない。いやしかし、もう一度思いを巡らせてやはり難しいと思ったり、そして思う・・

西野就任の時も万全とは思えなかった、だが前進ではあった、その一歩は後々大きな意味を持った。「マイアミの奇跡」で西野が感じたこと、それが明暗を分けた、「選手たちが輝くサッカーをしたい」、それがガンバのサッカーの土台になった、確かに時が移り西野のサッカーは古くなり朽ち果てた、だがその「コア」は残っていた、「選手たちが輝くサッカーがしたかった」「選手たちが輝くサッカーがしたい」、短い期間に凝縮され繰り返された原体験、そこで蘇った西野の無念と信念、それこそが代表の変身を可能にした真の原動力なのだろう、そして代表のベンチに本物の魂が宿った、それがロシアW杯日本代表の「コア」なのだ。

西野就任のあの時も明るい未来なんて保証されてなかったのも事実だ。

ベンゲルの場合はどうなるんだろう。

うーむ。

つづく・・