近年の日本代表、その基本的構造を再考。

俺が見た範囲だと。

ザケロニジャパン。
会長は大仁、大仁は配下の原を技術委員長に据えて代表の事を原に任せていたように見えた、これより以前の川淵会長時代等は代表運営に関して会長が多くの批判を受けた、大仁がそれを避けたいと思っても不思議ではない、大仁は直接関与を避け原に任せ、原はザケロニを監督に据えた、言い換えれば大仁が原を身代わりに立て、原がザケロニを身代わりに立てる、批判対策の鉄壁3重構造、ザケロニがなんかやらかしても原が支える、原に疑問を持たれても大仁が擁護する、対批判カテナチオの実現である、ザケロニジャパンは「原のサッカー」「ザケロニのサッカー」「原とザケロニに対する選手たちの解答サッカー」、この3つのサッカーの悲劇的決裂で終えた、多重構造は批判逃れには完全に役に立った、同時に代表に大きな機能不全をもたらした。監督はザケロニだが、最重要人物は原博実、内実は原ジャパンであっただろう。

アギ-レは短いから割愛。

ハリホジジャパン。(大仁会長期)
ザケロニ時代より複雑になり、大仁、原に更に霜田が加わる、メンツから見て主導権は原博実、霜田はサポートであるだろう、ハリホジ、霜田、原、大仁の4重構造だが、代表に関しての「核」はこの時期も原であったと考える。ハリホジと霜田、2人のバックに原、この時期を霜田ジャパンと捉えるか原ジャパンと捉えるか見方が別れるかも知れない、力関係を考えると最重要人物はやはり原博実

ハリホジジャパン。(田嶋会長期)
今回の問題はここ、ハリホジ采配のバックに誰が居るのか?複雑過ぎてわからなかった、旧体制(三菱閥)であることも考えられるし新体制(古河閥)である可能性もあった、結局ハリホジは解任となったが、監督にハリホジ、旧技術委員長でありNDの霜田、新技術委員長の西野、会長の田嶋、他に居ることも考えられた、ハリホジのバックは西野だと考えていたが今はどうも違う気がしている、複雑なので不明な部分は残りつつも大きな鍵はハリホジ、霜田、田嶋の3名か、ハリホジは解任後に西野とはあまり喋らなかったと証言している。ND霜田が辞めた後はハリホジと会長田嶋か、田嶋ジャパンには原ジャパンと似たような利点と弊害があっただろう、そして何らかの理由でハリホジを解任した。スポンサー絡みのゴリ押しを考慮しても過去と現在のハリホジ采配の特徴を見れば当時の日本代表に適しているとは言え無いと考える。

西野ジャパン
ここで基本構造が変わる、田嶋は西野の目上と言える立場では無く、依頼を受けた西野に田嶋の顔色を伺う理由は無い、スポンサーもキリンとアディダス双方に優秀な選手が居て何の弊害も無い。だが当初は上手くいかず、その後、チーム運営、意思決定の内部構造になんらかの変更を加えた結果、西野ジャパンは戦える集団に変貌した。張り子のトラの目には光が宿り、その爪と牙は遂に本物となった、長谷部本田香川長友等の5大リーグ、CL、W杯、その全てを実際に戦い積み上げた史上最高の経験値を持つベテラン勢の存在が大きな助けとなった事だろう、これはこれでアリなのだ。

森保ジャパン。
森保と田嶋だろう、ランクが違うので森保は田嶋の顔色を伺うと思われる、ついでにスポンサーの顔色も、森保に疑問特大、新時代の采配をしてくれないだけではない、Jリーグでもイチから監督をやらせたら何も出来ないのではないかと疑って居る、旧世代型として見ても優秀とは思えない。スポンサーによるゴリ押しの弊害を考慮に入れても少し酷すぎるんじゃないのか?コメントも全く的外れで可能性を感じない、これでは2元論になりかねない、日本人か外人か、日本人なら誰でも良い、そういう考えで選んだら日本人代表監督の未来を閉ざすことにならないか、代表マインドとは書いたけど、選手のせいにするような発言からはそれは感じない、選手の個の力を言うなら引き出してから言うべきじゃないのだろうか、選手が活きない采配をしておいて選手のせいにするのはおかしい。

代表を観察する上で押さえておくべき重要な事実として、会長は代表の仕事だけしているわけじゃないが技術委員長も代表の仕事だけしてるわけじゃないと言う事、どちらも影響を与える事が出きる立場だが、各時期で代表を左右する人物の役職は変化している、実権の在り処を見極めるにはその時その時の役割分担や個々の力関係を見る必要もあるだろう、監督の上に技術委員長、その上に会長、であるが他にもあるようだ。上が下に任せればそこが核になるし個人のランクが構造を変えることもある、西野就任もそれだった。